2023年2月24日 全面侵攻から1年、名古屋市の空は涙を流し、その夜のシンボルタワーはウクライナ色に輝いた
1年前のこの日、ロシアがウクライナへ全面的な侵攻を開始しました。
「まさか戦争が始まるとは」、私たちは驚き、恐怖や不安に襲われました。
直前まで、私たちの多くは「戦争にはならないだろう」と信じていました。いや、信じようとしていたというべきかもしれません。
ロシアのウクライナへの侵攻は、すでに8年前から始まっていたのですから、今思えば私たちはもっと警戒すべきだったのでしょう。
とうとう、ロシアのウクライナへの全面侵攻は始まってしまいました。多くのウクライナ人たちは、今までの楽観的な考えが間違いだったと思い知らされました。
悲惨な戦争が、何もかもを変えてしまいました。多くの人々が人生を狂わされました。日本ウクライナ文化協会のメンバーたちの生活も一変しました。
日本も戦争避難民受け入れが始まりました。すぐに、愛知県に来た戦争避難民の生活支援、日本語教室、就労支援などの活動が始まりました。
そして、大変なことになっているウクライナ現地の直接支援にも、私たちは取り組むことにしました。
家族、親戚、兄弟たちがウクライナに残っています。兵士になり、前線で戦っている者もいます。自由のために、多くのウクライナ人たちが死んでいます。
どんなに苦しくても、悲しくても、腹立たしくても、疲れ切っていても、私たちは休んでいるわけにはいきませんでした。
彼らのために自分たちに何かできることはないかと、1年間懸命になって動きまわりました。
この1年のあいだ、とても多くの人々の支援と、励ましの言葉に勇気をもらい、心の優しさに触れることができました。
食料・衣類などを支援してくださった方々、義援金をくださった方々、日本語を学ぶ場所や機会をつくってくださった方々などなど、多くの方々からご支援をいただきました。
全面侵攻から1年のこの日、日本ウクライナ文化協会はデモを開催しました。名古屋市の天気は雨でした。まるで空が、この悲惨な戦争で死んでいった人たちのために、鎮魂の涙を流しているようでした。
デモ行進、黙とう、そして日本ウクライナ文化協会メンバーのスピーチと続きました。
この2時間後には再び募金活動の集会があり、平和への祈りがささげられました。
夜になると、雨があがりました。そして、街のシンボルである中部電力ミライタワーが、ウクライナ色に輝きました。
夜にも、募金活動をしました。一日、ウクライナ支援のための活動が続けられました。
ウクライナは今、大変な苦しみの中にいます。毎日のように美しい街が破壊され、心優しい人々が殺されています。
しかし、そんな中でもウクライナ人たちの多くは希望を失わず、地道に前へ進む努力を重ねています。
今後もできる限りの努力を続ければ、きっとウクライナは今まで以上の輝きを取り戻すだろう。そう信じて、私たちは前に進み続けます。
雨上がりの夜空には、ウクライナカラーに染まった中部電力ミライタワーがやさしく輝いていました。
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